1. 農業×渓流ルアー製作!2足のわらじ生活とは
曾祖父から続く農業一家の長男として生まれた酒向さん。子どもの頃からの夢は、「ルアーを作って生計を立てること」。短大卒業後の進路は家業を継ぐことではなく、自身のハンドメイド・渓流ルアーブランド「Schindler Handmade Lure Studio」の立ち上げでした。
「いずれやるなら早めに」という気持ちから、農業に足を踏み入れたのは25歳のとき。父に習い野菜などの栽培・収穫・販売を始めます。
最初は軌道に乗らなかったルアーブランドは次第に愛好者が増えていき、現在は全国20店舗の釣具店が酒向さん製作のルアーを取り扱うほどに。釣り雑誌にも酒向さんのブランドが取り上げられ、釣りファンの間で知る人ぞ知る存在となっています。
「農業で安定した生計を維持できるからこそ、長年の夢だったルアー製作を続けられる」という酒向さん。農業とルアー製作どちらも本業という意識で、自身のやりたいことにまっすぐに向き合う姿がとてもかっこよく映りました。
2. 「半農半漁」なライフスタイルをSNSで発信中
農業・ルアー製作とともに、酒向さんのライフワークといえるのがSNS発信。10数年前にルアーブランドのPRとしてTwitterをスタートし、現在はInstagramを中心にルアーや渓流釣り、農業にまつわる発信を続けています。
思いがあふれる文章に添えられた美しい写真は、酒向さんの農業とルアー製作への情熱が伝わってくるようです。「今日はトウモロコシの種まきからの、ルアーのアルミ貼り」といった投稿からは、酒向さんの「半農半漁」な生活ぶりがうかがえます。コメント欄には、酒向さんが作る農作物のファン・ルアーのファン、それぞれからのコメントが集まっていることも印象的でした。
3. 口コミで評判!酒向さんの野菜作り
酒向さんは現在、期間限定で直売所にてトウモロコシを販売したり、農家仲間で組合を作り、白菜を市場に出荷したりしています。酒向さんの作る野菜は人気なものが多く、ものによっては早朝から地元の人々が行列を作り、すぐに完売してしまうほどです。野菜や時期によっては、ネット通販にて地方発送も行っています。
当初、道路にパラソルを立てて始まった直売所でしたが、時を経て「美味しい」という評判が口コミで広がっていったのだそうです。たくさんの農家が作った農作物の中から選んでもらい、喜んでもらえることが、酒向さんの野菜作りへのモチベーションの一つとなっています。
結論
岐阜の美しい自然の中、野菜と渓流ルアー作りに没頭する酒向さん。その充実した2足のわらじ生活は、お話をうかがっていてうらやましくなるほどです。酒向さんには長持ちする野菜の保存方法や、美味しく食べる裏ワザもインタビューしましたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回ご協力いただいた農家さん
酒向智史さん
シンドラーという名前でハンドメイドルアーの制作を行う傍らで農家でもある2足のわらじ。「半農半漁」なライフスタイルを送り、自身のInstagramでも2刀流の情報発信を行う。ルアー・野菜ともに絶大な人気を誇り、夢と仕事に向き合い続ける。
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