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【宮重大根】とは?愛知県特産の大根は青首大根のルーツだった!

【宮重大根】とは?愛知県特産の大根は青首大根のルーツだった!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:栄養士 佐々木 倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2020年7月 3日

宮重大根は愛知県の特産品だ。離れた地域に住んでいる人は名前を聞いたことがないかもしれない。しかし、じつは日本の大根の中でも特別な存在だといえる。せっかくの機会なので、宮重大根について知ってみるのもよいだろう。本記事では、宮重大根がどんな野菜か、そしておすすめの食べかたなどについても説明していく。

  

1. 宮重大根にはどのような歴史があるか?

大根には分類があるが、最も広く知られているのは青首大根だろう。一般的な青首大根のルーツとされているのが宮重大根だ。見ためは一般的な青首大根と似ているが、ややずんぐりしており、先端が丸みを帯びている。旬は11~12月頃とされており、一般的な大根とほぼ同じと考えてよいだろう。宮重という名前は原産地である愛知県の宮重に由来する。現在は清須市に含まれており、宮重大根は清須の名物ともされている。栽培が始まったのは江戸時代初期とされており、美味しさから大名に献上されるようになった。それにより、宮重大根の名前が全国に広まったといわれる。時代を経るにつれ産地が広がっていったのだが、改良品種の台頭などにより一度は生産されなくなってしまった。しかし、現在は宮重大根に類するさまざまな品種が作られており、宮重大根の名前はブランド名として使われている。また保存会の活動により、純正の宮重大根の復活が試みられている。
  • 切り干し大根も有名
宮重を中心とした地域では、切り干し大根も名産だ。冬には息吹おろしと呼ばれる季節風が北西から吹く。この風を大根の干しあげに利用できるため、この地域は、切り干し大根を作りやすい環境なのだ。宮重大根を使った加工品として、切り干し大根が親しまれている。

2. 宮重大根の甘みを活かす!美味しい食べ方

宮重大根は水分が多めで甘みが強い。また、煮崩れしにくいという特徴もある。幅広い調理に対応できるため、一般的な大根と同じように気軽に使えばよいだろう。ただ、宮重大根そのものの味をじっくり楽しみたいなら、まずはシンプルな料理を作ってみたい。その筆頭はふろふき大根だ。そもそも宮重大根が大名に献上されるきっかけになったのが、ふろふき大根にして食べたことだという説がある。したがって、この食べ方なら間違いなく美味しく食べられるはずだ。作り方は一般的な大根と同様だ。宮重大根の崩れにくいという特徴を活かすなら、じっくり煮込んで柔らかくし、出汁の旨みをしっかりしみ込ませるのがよいだろう。ほかにも煮物を中心に幅広い料理に使える。また、大根おろしにしてもよい。甘みが強いものの、青首大根ならではの辛さも感じられるため、薬味としてうってつけだ。ほかにもいろいろ試したい。
  • ご当地グルメとして、変わり種の使い方もある
宮重大根の名産地である清須市では、宮重大根を使ったレシピが考案されている。中には変わり種もあるのだ。たとえば餃子の具に使う、カレーの具にするなど、意外だが美味しそうな例も多い。甘みが強い宮重大根ならではの使い方だといえる。

3. 宮重大根は自分で栽培もできる!

宮重大根は清須市などで買うこともできるが、じつは自分で栽培することもできる。種が販売されており、品種によっては家庭菜園のサイズでも栽培可能だ。気候にもよるが、おおまかには夏の後半に種を蒔き、11~12月頃に収穫というスケジュールになる。タイミングを調整すれば、寒冷地(早め)や温暖地(遅め)での栽培も可能だ。間引きや肥料の管理が必要になるため、決して手軽ではない。ただ、家庭菜園を試したい、あるいは宮重大根を食べたいがなかなか手に入らないという人は、栽培を検討してみるのもよいだろう。

結論

宮重大根は青首大根のルーツだといわれている。純正の宮重大根はいちど途絶えてしまったが、復活の試みが進められている。現在手に入るものも味がよく、煮込みをはじめとしてさまざまな料理に合わせられる。栽培もできるため、なかなか手に入らないという人も食べるチャンスを作れる。興味を持った人は、ぜひ一度宮重大根を食べてみてはどうだろうか。
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  • 更新日:

    2020年7月 3日

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