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観葉植物初心者が陥りやすい室内での植物栽培3つの落とし穴

観葉植物初心者が陥りやすい室内での植物栽培3つの落とし穴

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年10月11日

センスのいい部屋を狙って室内に「育てやすい」観葉植物を置いてみたものの、なぜかすぐに枯れてしまう。観葉植物初心者にありがちな残念体験だ。いくらインテリアの一部とはいえ植物は「生き物」なので、当然世話も必要だ。初心者がやってしまいがちな室内植物ケアの3つのNGポイントを確認しながら、世話の基本を学ぼう。

  

1. 植物ごとに異なる最適な環境を理解していない

多くは熱帯などの暖かい地域が原産地の観葉植物。数年にわたって成長し、美しい緑で生活に潤いを与えてくれる。乾燥に強く枯れにくいので手間がかからず初心者にも育てやすいと、インテリアの一部に取り入れる人も多い。

失敗の少ない観葉植物のはずだが、なぜか次々に枯らしてしまう人がいる。それは、植物ごとに好む環境が違うことを理解していないためだ。実は、観葉植物は品種により好む環境が微妙に違うのだ。たとえば日当たり。「植物は光合成するのだから日が当たる場所がいいだろう」と、安易に直射日光の当たる場所に置くのは間違いだ。

日差しがたっぷり入る窓際などで元気に生育するドナセラ・マッサンゲアナやサンスペリアに対し、直射日光が苦手で暗めの室内を好むアンスリウムやモンステラ、フィカス・プミラといった植物もある。

日当たり以外にも、水やりの頻度や温度(とくに真夏の留守宅のサウナのような高温や真冬の早朝の冷え込みなどに注意)、湿度など植物ごとに得意・不得意な環境があることを忘れてはならない。観葉植物を購入する際は、ネット等で事前にリサーチして植物を配置する部屋の環境に合ったものを選定しよう。さらに購入する園芸店にその植物に最適な手入れの方法や環境を確認するとよい。

2. ライト選びを間違えて植物に負担をかけてしまう

日陰に置いた観葉植物を元気にしようと白熱球の照明に近づけて置き、逆に枯らしてしまう失敗は少なくない。確かに屋外と比べて日光が当たりにくい室内では、照明を太陽光代わりに使うこともできる。ただし日光の代替として使える光源は、植物工場などでも使用されている特定のLEDライトだ。

植物が光エネルギーを化学エネルギーに変換するために太陽光を葉緑素で吸収するのが光合成なのだが、葉緑素が効率よく吸収できるのは特定の波長を持つ赤と青の光だ。一般的なLEDライトは青色が中心なので、赤の光が不足してしまう。照明として使いつつ植物の生育にも役立てたいなら、光の三原色である赤・青・緑の光を混ぜて白色にしているLED照明器具を選ぼう。

普通の照明器具の電球だけを変更するなら「植物育成用LEDライト」を選ぶとよい。これなら日当たりの悪い北向きの玄関などでも、夜間に照明をつけておくことで、日当たりのよい場所を好む植物を育てることができる。

一方、白熱球は、自然光に似た色合いだが光合成に必要な赤と青の光が入っていないので、どんなに照明を当てても太陽光の代わりにはならない。また、白熱球は発光する際高熱を発するため、不用意に観葉植物に近づけすぎると葉を傷めてしまうので注意が必要だ。

3. 間違った水やりでカビ・根腐れが発生

意外なことに、初心者が観葉植物を枯らしてしまう最大の理由は、水やりを忘れることではなく「水のやりすぎ」である。

暑さに強く根や葉に水分をたくさん蓄えることができる熱帯植物は、乾燥に強いという特徴がある。一般的な観葉植物の場合、鉢の土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷり水をやるのが基本だ。これは水分補給の目的以外に、たっぷりの水を一気に与えることで土の中の古い空気を押し出し、根の周辺の土に新鮮な空気を送り込む目的もある。

ところが、こうした知識のない初心者は毎日ちょこちょこと少量の水やりをしがちだ。すると、土の中の空気が入れ替わらず根腐れを起こしたり、鉢の受け皿に溜まった水を捨てずに放置してカビが発生したりし、最終的に枯れてしまうケースが多い。「毎日せっせと水やりをしていたのに枯れてしまった」のは、当然と言えば当然なのだ。

エアコンなどを使用して室内の乾燥が気になるときは、土に水をかけるのではなく霧吹きなどで葉に水を吹き付ける「葉水」を与えるとよい。こちらは乾燥している室内なら、毎日行っても大丈夫だ。水やりの頻度は品種や季節によっても異なるので、やはり購入時に専門知識のある園芸ショップでしっかり確認しておこう。

結論

観葉植物初心者にとって、毎日のこまめな水やり習慣が観葉植物に悪影響を与えるという事実は、驚きだったのではないだろうか。インテリアとして観葉植物を部屋に置く際には、「簡単な手入れでOK」という売り文句を自己流に解釈するのではなく、手入れの基本的な知識は園芸店などに尋ねたり書籍やネットで調べてたりして、しっかり理解しておこう。
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  • 公開日:

    2019年8月16日

  • 更新日:

    2021年10月11日

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