このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
間引いた葉まで堪能できる特権つき!小松菜を自宅で栽培してみよう

間引いた葉まで堪能できる特権つき!小松菜を自宅で栽培してみよう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月23日

小松菜はβ-カロテンやビタミンCを含む栄養価の高い野菜で、味にくせがなく使いやすい野菜だ。似たような青菜であるほうれん草と違ってアクも少ないため、下ゆでせずに食べられる。自分で育てれば、本格的な収穫前から間引いた葉も無駄なく食べることができるので、おすすめしたい。

  

1. 小松菜栽培のコツとポイント

江戸時代、江戸川区あたりは「小松川村」と呼ばれていた。小松菜はその頃からその地で栽培され、よく食べられていたという、なじみの深い野菜である。比較的幅広い温度帯に耐性を持つため、一年中栽培することが可能だ。

基本特性

発芽温度:20~25℃
生育適温:15~25℃。
光:光が乏しく半日日陰のような環境でも生育できる。
水分:水分を好むので、しっかり与える。
土壌環境:酸性土壌や連作にも強い、比較的育てやすい野菜。

種選びのポイント

種をまく時期によって、適する品種が異なる。
春まき、秋まきの場合:白さび病が出にくい、耐病性のある品種
夏まき:気温が高い時期に葉の数が増えても穏やかに生育する品種
冬まき:低温でも生育が旺盛で株を大きくする品種

栽培のコツ

  • 間引きを適宜行いながら収穫していくこと。
  • 害虫から守るためのネットかけを行う。
  • 害虫(アブラムシやハモグリバエなど)対策を行う。

発生しやすい病気・害虫

  • 白さび病
    4~6月に発生する。葉に白い斑点が出てきて、乳白色の菌体が形成される。連作を避け、風通しを良くしておくと起こりにくい。
  • モザイク病
    アブラムシが媒介するため、アブラムシの生育が活発な時期に頻発する。葉がモザイク状になる。
  • アブラムシ、ハモグリバエ
    小松菜に限らず、多くの植物で長い期間にわたって発生しやすい。早めに発見し、指で潰すか忌避剤を散布する。

2. 小松菜栽培の下準備と種まき

土は種をまく2週間くらい前から苦土石灰と腐熟した堆肥を散布して耕しておき、1週間くらい前には化学肥料を施してさらに耕す。畑であれば畝を、プランターであれば土に溝を作り、株間は5~6cm取るように種まきをする。播種後は5mmくらいの覆土を施し、軽く押さえる。
種まき後は害虫被害を防止するため、すぐにネットが必要になる。あらかじめ準備しておこう。小松菜は害虫被害を受けやすく、生育期である本葉が3枚出るまでの間に害虫被害に合うと、致命的になる。寒さには強いため、簡単な防虫ネットや不織布などで十分。気温が下がる冬場では、ビニールトンネルにするのも有効。
種は直まきする。発芽はしやすいので、種を多くまきすぎないように注意する。種を多くまいておくと発芽確率が高まって良いように思うが、間引きの手間がかかるだけになってしまう。小松菜は1ヶ月くらいで収穫できるため、一度に種をまくのではなく、数日ずつずらしながらまくようにすると、収穫を楽しめる期間が長くなる。
種をまいたあとは、土を乾かさないように水やりはしっかり行うが、種が浮き出さないように、また流してしまわないように慎重に行う必要がある。目の細かいジョウロは使い勝手が良い。特に発芽までは十分乾燥に注意すること。

3. 小松菜の育て方では、間引きが重要!

高温期であれば3~4日で、低温期でも7日ほどで発芽する。発芽後には間引きを行う。
  • 間引き(1回目):本葉1~2枚の時に、株間が3~4cmになるようにする
  • 間引き(2回目):本葉3~4枚の時に、株間が5~6cmになるようにする
その後も適宜間引きしながら栽培していく。間引きの時期が遅れないように適切に行うことが、小松菜栽培ではポイントとなる。間引きはハサミで行うと良い。他の苗を傷めることが少なく、残す株の根が浮いて後の生育が悪くならないためである。間引き菜も食べられるので、日々の食事に活用しよう。間引き後はいずれも、追肥と土寄せが必要。
また、生育途中で葉色が悪いようであれば、追肥する。畝の全体に化成肥料をまくが、この時株には肥料をかけないように注意する。化成肥料をまいたら軽くかき混ぜると、土と肥料がよくなじむ。土が乾くことのないように十分水もまく。追肥は必ずしも行わなくても良い。夏まきの場合は生育が早いため必要ないだろう。
1カ月から40日くらいで草丈が20cmくらいになり、収穫できるようになる。ハサミで株元を切るように収穫する。小松菜は間引きした株も食べられることからもわかるように、小さくても味は良い。株元が細いものや小さいものも見逃さずに地際で切り取り収穫すると、やわらかい葉を楽しむことができる。

結論

小松菜は1年中栽培可能なうえ、適応能力も高いため比較的育てやすい野菜だ。葉物野菜は収穫までの期間が短めで、育った葉を切り取りながらしばらく収穫できるところが楽しい。身近に置いておけるプランターで育てると、間引いた葉をすぐに料理にも使える。栄養価も高いので、捨てることなくぜひ利用していただきたい。
この記事もCheck!
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2019年10月25日

  • 更新日:

    2021年6月23日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧