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ダーニング

ダーニングなら補修跡がおしゃれなデザインに!基本のやり方を解説

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2022年4月22日

衣服の補修に使われる「ダーニング」。穴があいたり、すりきれたりして傷んだ衣服をオシャレに補修できるのが特徴だ。当記事では、ダーニングの基本的なやり方について解説する。お気に入りのニットや靴下が傷んだときは、ダーニングで補修してみよう。

  

1. ダーニングとは?

穴が空いた服
ダーニングとは、ヨーロッパの伝統的な衣服の補修方法である。刺繍に似た手法を使って、衣服の穴やすりきれて傷んだ部分を補修するのが特徴だ。ダーニングにはさまざまな刺し方があり、傷んだ箇所をオシャレに丈夫に直せる点が大きな魅力。ダーニングで補修することにより、自分らしさが出せるのだ。大切な衣類により一層愛着が湧いてくるだろう。

ダーニングに必要な道具や材料

  • ダーニングする衣服やインテリア品
  • ダーニングマッシュルーム
  • ヘアゴム
  • 糸切りバサミ
  • 糸通し
  • フォーク
ダーニングに欠かせないのが「ダーニングマッシュルーム」。ダーニングしたい衣服の中に入れて使用するキノコ型の道具だ。ダーニングの際の針は、クロスステッチ針や編み物のとじ針などを用意する。針穴の大きなものを選ぼう。フォークは必須ではないが、横糸をつめるときに使用すると仕上がりがキレイになる。小さめが使いやすくおすすめだ。

ダーニングマッシュルームの代用品

ダーニングマッシュルームは、丸みがあって針を通さない固いもので代用できる。こけしの頭や丸いコマ、ガチャガチャのケースなどがおすすめだ。ダーニングマッシュルームは高価なため、初心者が購入するのはハードルが高いかもしれない。そのような場合は代用品を使ってみよう。

2. ダーニング用の糸の選び方

刺繍糸
ダーニングの糸は、補修したい衣服の生地に合わせて色や素材、太さを選ぶ。コットンや刺繍糸、毛糸など、以下のポイントを踏まえてお気に入りの糸を使おう。

色は生地と同色系にする

ダーニングを目立たせたくない場合は、補修する生地に近い色を使うのがおすすめだ。反対にダーニングを目立たせたいときやアクセントにしたいときは、あえて目立つ色の糸を使ってもよい。

太さは生地と近いものにする

ダーニングする衣服の糸と近い太さの糸を選ぶと、フラットに仕上がるため生地と馴染む。

慣れるまではふわふわ系の糸は避ける

モヘアのようなふわふわ系の糸は初心者には扱いが難しい。縫っている部分が見えづらいため、ダーニングに慣れてから使おう。

3. ダーニングのやり方

ダーニング
ダーニングのやり方を6種類紹介する。どのやり方でも最初にダーニングマッシュルームを衣服に入れ、補修箇所を中心にしてずれないようヘアゴムで固定してから始めよう。

四角形のダーニング

ダーニングする部分に線を描く

衣服の穴より上下左右5mmほど大きな四角形をイメージしよう。上下5mmの部分に、チャコペンで横線を描いておく。

縦糸を渡す

チャコペンで描いた上の線から下の線まで、縦に糸を渡す。縦糸の隙間を糸1本分程度あけながら、端まで縦糸を渡していこう。

横糸を渡す

横糸は隙間をあけず、爪の先やフォークで糸を寄せながら渡していく。右から左に向かって、縦糸を1本おきにくぐらせて横糸を渡す。左端で生地を1針すくい、180度回転させてから次の段に移る。次の段も同様の手順で横糸を渡していこう。

糸端を始末する

糸端は、ダーニングマッシュルームを外してから生地の裏側で処理する。表に出ている糸端に針を通して裏側に出す。裏に渡った縫い目に糸を数回くぐらせてカットすれば完成だ。

三角形のダーニング

縦糸を渡す

三角形をイメージし、糸1本分の隙間をあけながら縦糸を渡していく。縦糸を渡す長さを徐々に短くすると三角形になる。

横糸を渡す

四角形のダーニングと同様に、隙間をあけないよう横糸を渡す。

糸端を始末する

糸端は、ダーニングマッシュルームを外してから生地の裏側で処理する。表に出ている糸端に針を通して裏側に出す。裏に渡った縫い目に糸を数回くぐらせてカットすれば完成だ。

円形のダーニング

ダーニングする部分を囲う

ダーニングしたい部分より5mm外側を、並縫いで丸く囲う。

縦糸を渡す

並縫いの上下の外側から外側まで、縦に糸を渡していく。糸の隙間は、使用している糸1本分ほどあけておこう。

横糸を渡す

円形のダーニングの横糸は、中心から渡し始めるとキレイに仕上がる。四角形や三角形と同様に、縦糸を1本おきにくぐらせながら横糸を渡していく。端で1針すくってから180度回転させ、同様の手順を繰り返そう。

糸端を始末する

糸端は、ダーニングマッシュルームを外してから生地の裏側で処理する。表に出ている糸端に針を通して裏側に出す。裏に渡った縫い目に糸を数回くぐらせてカットすれば完成だ。

ゴマシオダーニング

ゴマ粒大の返し縫いをする

ダーニングしたい部分の表に糸端を10cmほど残しておき、右から左に返し縫いをしていく。1cm先に裏から表へ針を出し、1~2mm戻って針を入れる。これを端まで繰り返し、180度回転させて次の段も返し縫いをしていく。

糸端を始末する

糸端は、ダーニングマッシュルームを外してから生地の裏側で処理する。表に出ている糸端に針を通して裏側に出す。裏に渡った縫い目に糸を数回くぐらせてカットすれば完成だ。

ハニカムダーニング

ダーニングする部分を囲う

ダーニングする部分の5mm外側を、並縫いで円形に囲う。

中心に向かって刺していく

輪郭から内側に向かって1針生地をすくい、糸をかけて針を引き抜く。ブランケットステッチの要領だ。隣に1針入れて生地をすくい、また糸をかけて針を引き抜く。これを1周繰り返す。1周刺したら、最初のステッチを拾って1段内側に入る。中心に向かって刺していこう。

糸端を始末する

糸端は、ダーニングマッシュルームを外してから生地の裏側で処理する。表に出ている糸端に針を通して裏側に出す。裏に渡った縫い目に糸を数回くぐらせてカットすれば完成だ。

チェーンステッチ

ダーニングする部分を囲う

ダーニングする部分の5mm外側を、並縫いで円を描くように囲う。

チェーンステッチで刺していく

並縫いした上をチェーンステッチで刺していく。糸を強く引きすぎないのが、チェーンステッチをふんわりさせるコツだ。1周刺せたら、1段内側をチェーンステッチする。中心に向かって円を描くように繰り返し刺していこう。

糸端を始末する

糸端は、ダーニングマッシュルームを外してから生地の裏側で処理する。表に出ている糸端に針を通して裏側に出す。裏に渡った縫い目に糸を数回くぐらせてカットすれば完成だ。

結論

ヨーロッパ伝統の衣服の補修方法であるダーニング。覚えておけば、ニットや靴下などに穴があいたり、すりきれたりしたときに役に立つ。傷んだ衣服もダーニングを施せば、自分だけのオリジナリティのある1着になるはずだ。お気に入りの衣服を長く愛用するために、ぜひダーニングに挑戦してみよう。
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  • 更新日:

    2022年4月22日

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