1. 緑茶はどれくらいで飲みすぎなのか?
緑茶は一般的に安全で健康的な飲み物ですが、飲み過ぎるといくつかの健康リスクを引き起こす可能性があります。
それは緑茶に含まれるカフェインやカテキン、シュウ酸が主な理由です。
緑茶100mlあたりには約20mgのカフェインが含まれています。
健康な成人の場合、1日のカフェイン摂取量は最大で約400mgまでとされています。
つまり、1日に2L以上飲む生活だと緑茶の飲みすぎと言えるので少し控える必要があるでしょう。(※1)
(参考文献)
※1:厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
2. 緑茶の飲みすぎによる健康リスク
・カフェインの過剰摂取
カフェインの過剰摂取は、不安、興奮、不眠、胃腸の不快感などの症状を引き起こす可能性があります。
また、心拍数の増加や一時的な血圧の上昇も見られることがあるので注意しましょう。
・カテキンの過剰摂取
緑茶に含まれるカテキンは、過剰に摂取すると鉄の吸収を阻害し、貧血を悪化させることがあります。
特に鉄分摂取が必要な人は注意が必要です。(※2)
・シュウ酸の摂取リスク
緑茶はシュウ酸も含んでおり、過剰に摂取すると尿路結石のリスクを高めることがあります。(※3、4)
※2:国立がん研究センター東病院 栄養管理室「貧血がある方のお食事」
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/division/nutrition_management/info/seminar/recipe/recipe165.pdf
※3:尿路結石症診療ガイドライン「3 再発予防 CQ29」
https://minds.jcqhc.or.jp/n/cq/D0003085
※4:日本医師会「健康の森/尿路結石」
https://www.med.or.jp/forest/check/n-kesseki/01.html
3. 水分の摂り過ぎによる健康リスク
緑茶などの水分を摂り過ぎると、体内のナトリウム濃度が低下してしまう「低ナトリウム血症」などのリスクがあります。
体内のナトリウム濃度が低くなると疲労感、頭痛、食欲不振などの不快な症状が起こる可能性もあります。(※5)
日本では水分摂取量に関する明確な基準量は決められていませんが(※6)、飲みすぎには十分注意しましょう。
※5:日本心臓財団「低ナトリウム血症を認めたとき、まず考えるべきことはなんですか」
https://www.jhf.or.jp/pro/hint/c4/hint013.html
※6:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586571.pdf
結論
緑茶は水の代わりとしても飲まれている飲み物ですが、飲みすぎには注意が必要です。
毎日の飲む量や体調に注意を払いながら、緑茶を安全に楽しみましょう。
毎日の飲む量や体調に注意を払いながら、緑茶を安全に楽しみましょう。