シャンパンを美味しく飲むための保存方法。開封後はどうする？

大事なシャンパンや、思わず衝動買いしてしまったシャンパンは、一体どうやって保存をするのがよいだろう。シャンパンは温度変化が激しい場所での保存は向いていない。たとえば陽が差し込まず、温度が低めの場所であればそのまま保存できる。理想的な温度は10~15℃、湿度が70~75％の場所。それを超える場合には、場所を移したほうがよい。シャンパンは温度や光に当たることに弱いため、環境によってはすぐに質が落ちてしまうのだ。よって、ワインセラーがあるのがベストとなる。ワインセラーで保存をする場合は、コルク栓を乾燥させないために、瓶を横に寝かせよう。

もしワインセラーがない場合は、冷蔵庫の野菜室も利用できる。冷蔵庫にシャンパンを入れてしまうのは温度が低すぎるので、おすすめしない。ただ、基本的にシャンパンは長期的に保存をすることに向いていないため、冷蔵庫の野菜室に保存をしても、何度も開け閉めが行われるので買ったままの状態ではなくなっていく。野菜室で保存できる期間も長くはないことを覚えておこう。また、保存する場合は新聞紙などでくるみ、振動の影響を防ぐのがコツだ。

シャンパンは常温より冷蔵庫で冷やしたほうが断然美味しい。しかし、冷蔵庫に入れっぱなしにするのはよくない。飲む3時間前に冷蔵庫に入れる、または氷水を張ったシャンパンクーラーに30分ほど入れておくのもよいだろう。

それでは開封をしたシャンパンは保存ができるのだろうか。シャンパンは開封すると、基本的には当日中に飲みきるのがおすすめだ。どうしても飲みきれない場合は、以下の方法を試したい。

ワインなどでよく見るストッカーを使うと、ある程度は保存できる。ストッカーを選ぶ時にでできるだけ密閉度の高いものを選ぶとよいだろう。シャンパンは炭酸が入っているので、できるだけしっかり閉めたい。価格により違うが機能もそれぞれなので、しっかり選ぼう。ただし、3日程度が保存の限度である。

フランスの伝統的な方法ひと1つに、スプーンの柄でふたをするというものがある。ただあまり関係ないとする意見が一般的だ。

シャンパンの味を守る、最適な保存期間はグレードにより違うとされる。実はシャンパンには賞味期限がないため、100年でも保存は可能である。しかし、シャンパンにとって最適な条件を揃えることが大事だ。また、シャンパンはグレードにより、一番美味しい飲み方ができる保存期間が違う。
シャンパンは地下貯蔵庫（カーヴ）で熟成されるが、グレードにより熟成の時間が違うためだ。熟成時間と同じ分、美味しく飲める保存期間となるというのだ。つまり5年熟成させるなら、5年間は美味しく保存できる。

理屈上ではこのようになっているが、シャンパンは少しの条件で質が落ちる。そのため守るべき条件をしっかり覚えておくことが大事だ。保存条件をクリアすれば、熟成期間は美味しく飲める。しかし、本来は出荷されたシャンパンを早めに購入し、日にちを空けずに飲むのがおすすめだ。とくにワインセラーのない人は、できるだけすぐに飲んでしまおう。

シャンパンの未開封、開封後の保存の仕方や、一番美味しく飲める保存期間についても解説をしてきた。いくら保存ができるといっても、シャンパンはとてもデリケートなので、少しの悪条件でも味が落ちる。そのため、できるだけ上手に保存をして、美味しく飲みたい。また開封後はすぐに飲みきってしまおう。